2009 02/ 2
- ライオンと福澤諭吉
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東博は、本日お休み。一部展示替えが行われました。ところで、展覧会場正面の1対のライオン像をご覧頂きましたか。表慶館のシンボルとして「みどりのライオン」と親しまれるこの像は、本展で皆さんが最初に目にする展示物、福澤諭吉の座像と同じで、作者は大熊氏広です。ライオンついでに、福澤と関係のあるライオンの話を二つ。
福澤の家に「ライオン」という名前の老犬がいました。何でも、福澤が「あいつは特別」と一目置く、悟りを開いた犬だったとのこと。福澤が裏庭で日課の居合抜きをやっていると、恐がらずに寄ってきて、居合刀で斬りつけるマネをしても、ジロリと見るだけで寝そべっていました。すっかり感心した福澤は、物ぐさなその犬が、裏庭に出ようと座敷を横切っても、「構わずにおいてやれ」と言っていたそうです。福澤家には犬、猫、馬など、動物が色々飼われていたと伝わります。
もう一つは「福澤山脈」に関する話。福澤門下生で実業界で名をなした人々を福澤山脈と呼びますが、その中で名前の挙がることの多い一人が日比翁助(ひび・おうすけ)。会場のパネルでも紹介していますが、三井呉服店を日本最初の近代的百貨店三越に発展させた人物です。三越といえば、玄関にライオンがお出迎え。このライオンは、日比が大のライオン好きだったことに由来していて、当初は周囲の反対を押し切っての設置だったとか。そのライオン好きは徹底していました。付き合いのあったある外国人が息子にライオンと名付けたのを聞いた日比は、それを大層うらやましがり次に生まれた次男に「雷音」と名付けました。この話は有名のようで、ネット上にもチラホラ見えますが、「次に男の子が生まれたらタイガーと名付ける」と言っていたことは、あまり知られていないようです。

